大使メッセージ

令和2年3月18日

 在カザフスタン日本人の皆様及び当館ホームページの読者の皆様へ
 

 当館の業務・活動に対する日頃の皆様のご理解とご支援をありがとうございます。

 さて,私事,カザフスタンに着任して1年が経過しました。その間,カザフ国内では,大統領交代が行われました。同時に,デモや社会騒擾等の様子も見えましたが,過去30年間に形作られた政治的・社会的・経済的安定が本質的に壊れるという感じではないな,と安心しておりました。
 

 他方,世界に目を転じると,新型コロナウィルス感染症が各国を席巻し,ここカザフスタンでも感染者数増加とともにトカエフ大統領が非常事態令を発出するに至り,皆様におかれては,ご自分,ご家族の健康を心配しておられるところかと存じます。
 

 この未曾有の事態において,皆様の安全・安心を護ることは当館の最大の業務です。今回の事態の発生当初より当館として在留邦人の方にできる限り詳細な情報を適時に届けており,今後もこの努力を続けますところ,皆様におかれては,右にて状況を把握いただきたいと思います。同時に,自分の身は自分で護るとの考えの下,各自が積極的に感染防止措置(手洗い,マスク,人混みを避ける等)をとり,情報を入手し,対処方法を考えることが最重要です。また,事態がどのようになろうとも,皆様とされて,パニックを起こすことなく,平常心でいていただくことを切にお願い申し上げます。同時に,皆様お気づきの点・お困りの点等があれば,いつでも当館にご連絡ください。
 

 最後に,全員がこの困難な時期を無事に乗り切り,皆様のお元気な顔を再度拝見できることを楽しみにしております。

 

                              2020年(令和2年)3月18日

                              駐カザフスタン共和国日本国特命全権大使

                              笠井達彦