令和5年度外務大臣表彰受賞(野宗義博・広島国際大学健康科学部教授、星正治・広島大学名誉教授、ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクトの受賞)
令和5年8月24日



令和5年度外務大臣表彰受賞(野宗義博・広島国際大学健康科学部教授、星正治・広島大学名誉教授、ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクトの受賞)
8月16日、日本国外務省は、令和5年度外務大臣表彰の受賞者を発表しました。カザフスタンに関する方として、野宗義博・広島国際大学健康科学部教授、星正治・広島大学名誉教授、ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト(団体)がその功績により外務大臣表彰を受賞されました。
外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。
功績概要:
(1)野宗義弘・広島国際大学健康科学部教授
同人は、1995年より、旧ソ連セミパラチンスク住民の診療・治療を行う活動を開始。以降25年以上にわたり、同地域核実験場周辺住民の甲状腺検診や診療を継続して行ってきた。現地では対応困難な外科手術や甲状腺検診に加え、長年現地医療者へ治療方法の助言を行い、患者や現地医療者から厚い信頼が寄せられている。現地の大学での講義や日本での市民講座など、教育的な活動は現在も続く。留学生の受け入れを含め、両国の若者の教育や友好活動に献身的に尽くしてきた同人の功績は顕著である。
(2)星正治・広島大学名誉教授
同人は、広島大学で研究を進めてきた被曝医学を専門とする放射線物理学者。42年間核実験が行われた旧ソ連セミパラチンスク核実験場の周辺住民の被曝の影響について、1994年より調査を開始。病死者や患者が相次ぐ当時は情報不足により、住民の健康不安が大きな負担であったが、ヒロシマの蓄積を世界に広げる使命感の元、地元住民の健康管理のため、放射線濃度の高い場所に何度も足を運び、正確な放射線線量の計測に努め、住民に情報提供してきた。同人は、専門家不在の現地で研究技術指導や教育活動にも尽力。
(3)ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト
同団体は、鈴が峰公民館(広島市西区)の住民が中心となり、旧ソ連時代に繰り返された核実験により被曝したセミパラチンスク周辺住民をサポートする目的で1998年に設立された。住民の医療支援、カザフスタン人留学生の受け入れ、文化交流を通して、両国の友好関係構築に25年以上貢献してきた。また、募金により医薬品や甲状腺超音波機器の提供を行い、現地で診療、治療、調査を行う日本人医師をサポートしてきた。現在も継続される「ヒロセミPJ」の活動は国際平和に多大に寄与する点で、高く評価されている。
外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。
功績概要:
(1)野宗義弘・広島国際大学健康科学部教授
同人は、1995年より、旧ソ連セミパラチンスク住民の診療・治療を行う活動を開始。以降25年以上にわたり、同地域核実験場周辺住民の甲状腺検診や診療を継続して行ってきた。現地では対応困難な外科手術や甲状腺検診に加え、長年現地医療者へ治療方法の助言を行い、患者や現地医療者から厚い信頼が寄せられている。現地の大学での講義や日本での市民講座など、教育的な活動は現在も続く。留学生の受け入れを含め、両国の若者の教育や友好活動に献身的に尽くしてきた同人の功績は顕著である。
(2)星正治・広島大学名誉教授
同人は、広島大学で研究を進めてきた被曝医学を専門とする放射線物理学者。42年間核実験が行われた旧ソ連セミパラチンスク核実験場の周辺住民の被曝の影響について、1994年より調査を開始。病死者や患者が相次ぐ当時は情報不足により、住民の健康不安が大きな負担であったが、ヒロシマの蓄積を世界に広げる使命感の元、地元住民の健康管理のため、放射線濃度の高い場所に何度も足を運び、正確な放射線線量の計測に努め、住民に情報提供してきた。同人は、専門家不在の現地で研究技術指導や教育活動にも尽力。
(3)ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト
同団体は、鈴が峰公民館(広島市西区)の住民が中心となり、旧ソ連時代に繰り返された核実験により被曝したセミパラチンスク周辺住民をサポートする目的で1998年に設立された。住民の医療支援、カザフスタン人留学生の受け入れ、文化交流を通して、両国の友好関係構築に25年以上貢献してきた。また、募金により医薬品や甲状腺超音波機器の提供を行い、現地で診療、治療、調査を行う日本人医師をサポートしてきた。現在も継続される「ヒロセミPJ」の活動は国際平和に多大に寄与する点で、高く評価されている。