飯島泰雅大使 着任挨拶
令和7年1月14日

12月末に駐カザフスタン日本国大使として着任しました。カザフスタン勤務は7年ぶりとなる2回目です。ロシアでは5回、計12年に亘り勤務した他、中央アジアのキルギスやトルクメニスタンでも勤務しました。ロシアとの戦争を続けるウクライナでの約2年の勤務を経て、今回、カザフスタンに戻ってきました。
カザフスタンとの外交関係樹立から既に30年が経過しました。カザフスタンを含む中央アジア各国と日本の間では、二国間での協力関係の他に、同地域が開かれ、自立した、安定した形で発展することを目的とする「中央アジア+日本」対話という枠組みが立ち上げられています。今や米国、ロシア、中国、EU、韓国等々多くの国々が設けている同様の枠組みを、日本は各国に先んじて2004年に開始した「パイオニア」です。これからも、カザフスタンを含む中央アジア地域の発展のために貢献して参ります。
経済に目を転じますと、カザフスタンはカスピ海海底油田を筆頭とする鉱物資源に恵まれ、中央アジア地域随一の経済発展を遂げてきました。現在は、資源に依存し過ぎない、産業の多角化、現代化を希求しています。日本はカザフスタンが目指すこの新しい道を、参画する日本企業の利益確保を獲得しつつ、官民挙げてサポートします。また、ユーラシアの文字通り中央に位置するカザフスタンはアジアと欧州を結ぶ物流ルートのハブとなる可能性を秘めています。高い技術に代表される日本の強みを生かし、当地で活動する日本企業の活動を支援していきたいと考えます。
カザフスタンでは武道、茶道、華道といった伝統的な日本文化への理解が大変深いことに驚かされます。またアニメや漫画、JPOPといった現代日本文化にも高い関心を持つ人が多くいます。中国語・韓国語学習者数の増加と日本語学習者の減少が指摘されて久しいですが、私はカザフスタン全土で約600人と推定される日本語学習者数を増加させたいと考えます。学術、芸術、草の根レベルでの人的交流も重要です。ここカザフスタンで活動する日本人留学生やバレエ関係者をはじめ日本人芸術家は貴重な財産であり、文化交流・学術交流の活動も支援して参ります。
ウクライナ戦争の影響もあり、当地で活動する本邦企業や在留邦人数は大幅に増加しています。在留邦人の保護は大使館の最も重要な役割であると考えています。カザフスタンで活動する邦人の皆様が安全のうちに公私ともに充実した生活を送れるよう大使館として力を尽くしていきます。
大使略歴
カザフスタンとの外交関係樹立から既に30年が経過しました。カザフスタンを含む中央アジア各国と日本の間では、二国間での協力関係の他に、同地域が開かれ、自立した、安定した形で発展することを目的とする「中央アジア+日本」対話という枠組みが立ち上げられています。今や米国、ロシア、中国、EU、韓国等々多くの国々が設けている同様の枠組みを、日本は各国に先んじて2004年に開始した「パイオニア」です。これからも、カザフスタンを含む中央アジア地域の発展のために貢献して参ります。
経済に目を転じますと、カザフスタンはカスピ海海底油田を筆頭とする鉱物資源に恵まれ、中央アジア地域随一の経済発展を遂げてきました。現在は、資源に依存し過ぎない、産業の多角化、現代化を希求しています。日本はカザフスタンが目指すこの新しい道を、参画する日本企業の利益確保を獲得しつつ、官民挙げてサポートします。また、ユーラシアの文字通り中央に位置するカザフスタンはアジアと欧州を結ぶ物流ルートのハブとなる可能性を秘めています。高い技術に代表される日本の強みを生かし、当地で活動する日本企業の活動を支援していきたいと考えます。
カザフスタンでは武道、茶道、華道といった伝統的な日本文化への理解が大変深いことに驚かされます。またアニメや漫画、JPOPといった現代日本文化にも高い関心を持つ人が多くいます。中国語・韓国語学習者数の増加と日本語学習者の減少が指摘されて久しいですが、私はカザフスタン全土で約600人と推定される日本語学習者数を増加させたいと考えます。学術、芸術、草の根レベルでの人的交流も重要です。ここカザフスタンで活動する日本人留学生やバレエ関係者をはじめ日本人芸術家は貴重な財産であり、文化交流・学術交流の活動も支援して参ります。
ウクライナ戦争の影響もあり、当地で活動する本邦企業や在留邦人数は大幅に増加しています。在留邦人の保護は大使館の最も重要な役割であると考えています。カザフスタンで活動する邦人の皆様が安全のうちに公私ともに充実した生活を送れるよう大使館として力を尽くしていきます。
2025年(令和7年)1月14日
駐カザフスタン共和国日本国特命全権大使
飯島泰雅
駐カザフスタン共和国日本国特命全権大使
飯島泰雅
大使略歴