大使挨拶

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 在カザフスタン日本大使館のホームページの読者の皆様へ
 
 遮蔽物のないカザフスタンのステップを吹く冷風には大変厳しいものがありますが,同時に,冬至から1か月を経て陽光も長くなり,少しですが春の息吹を感じております。
 日頃より大使館の業務・活動に対しご理解とご支援をいただき,ありがとうございます。この度,駐カザフスタン日本国特命全権大使に着任しました笠井達彦と申します。着任に際し皆様にご挨拶申し上げます。
 簡単な自己紹介から始めます。出身は長崎県です。外務省では長年ロシア・CIS関係に従事すると同時に経済移行についての研究を進めてきました(略歴)。直近の前任地はロシア極東のウラジオストクです。同市は,2012年のAPEC首脳会議以来,安倍総理をはじめとする各国首脳の参加を得て東方経済フォーラムが毎年開催されており,世界の耳目を集める地となっております。
 今回,カザフスタンに赴任しましたが,私にとりこれまで何回か接点があります。私が初めてアスタナを訪れたのは1984年で(当時はまだツェリノグラードとの名称),カザフ・ステップでの小麦の栽培方法を調査・研究したのを覚えています。その後も,2005−8年のキルギス在勤中に頻繁にアルマティを訪問しましたし,アスタナにも何回か出張しました。このようなカザフスタンに今回本格的に取り組むこととなり,心を引き締めています。
 これからの日本カザフスタン関係の増進のために私が課題とするところは,邦人の皆様の安全と利益を保護すること,同時に,国交樹立後の約30年の間に順調に発展してきた両国関係の戦略的パートナーシップをギアアップすべく経済・文化・地域・学術・地域間協力・人的交流等のすべての実務関係を着実に前進させることです。このために全力を尽くしていきます。
 個人的には,これまで経済移行についての研究を進めてきたという経験からして,カザフスタンの経済移行の進捗度およびユーラシア経済同盟の将来について見てみたいと思っています。また,現在のカザフスタンにはかつてバイカル湖周辺にいたコンラット,アルバン,メルキット,ケレイトといった民族がいることを見るに,ユーラシア大陸の人々の歴史的・地理的つながりの深さを感じますし,その上に築かれた,古くて若い国の今後の発展を大いなる期待をもって見守っていきたいと思っています。さらに,外交と言っても,基本は「人と人のつきあい」であり、そのような「つきあい」を目指すべくカザフ語を習得したいと思います。
 皆様のご支援,ご協力,ご厚情を期待しつつ,宜しくお願い申し上げます。

 
2019年2月6日

                                                                     駐カザフスタン日本国特命全権大使
                                                                                    笠井達彦