大使挨拶

2021/4/1

笠井大使離任挨拶(2021年4月1日)

日本大使館ホームページの読者の皆様へ
 
 カザフスタンで新型コロナ禍が本格的になってから1年が経過します。皆様におかれては厳しい1年を過ごされているものと思います。ただ、そのような厳しさにあっても、最近ではワクチンの展開等で状況が良い方向に変化しはじめたように感じます。
 さて、私事、間もなく当地勤務を終えます。これに際し、日本大使館ホームページの紙面を通じて、カザフスタンの皆様に対しご挨拶とともに、私がカザフスタンの将来についてどう考えているかについてのメッセージを送ります。
 
 間もなく、カザフスタン建国と日本・カザフスタン友好関係樹立から30年という大きな記念日がやってきます。
 思うに、1991年末の建国以降、カザフスタン及びその国民は国創りと市場経済移行を真摯に行ってきました。この30年の間、日本は国際社会とともに、安定と繁栄へ向けてのカザフスタンの努力を支援してきました。その結果、カザフスタンは今や多くのことを成し遂げました。なかでも、最大の成果と思われるのは、カザフスタンが国際社会と共通の価値観を有する国となったことです。カザフスタンが偉大な国となったことを心からお祝い申し上げます。
 現在、全世界はCOVID-19パンデミックという難局に直面しています。楽観主義者である私は、他方で、全人類が、この難局を、より良き未来に向かって進むための転換点とすることが出来ると考えます。日本とカザフスタンはまさに共通の価値観を有する国同士として、この明るい未来に向かって共に一歩を踏み出すことが出来るパートナーです。
 私は、離任後も、両国間の戦略的パートナーシップを進め、すべての分野での関係を発展させていきます。そして、両国が国際社会と協力し、この難局を乗り越え、世界の安定と繁栄を取り戻すよう、両国関係の更なる発展と友好・協力の努力を続けます。
 私の後任である山田淳大使は4月末にカザフスタンに着任します。皆様の御厚情と御支援を宜しくお願い申し上げます。
 
 挨拶とメッセージを終えるにあたり、カザフスタンの一層の繁栄と成功、国民の皆様の幸福を心よりお祈り申し上げます。特に、皆様のご健康(今はこれが最重要!!)を心よりお祈り申し上げます。厳しい冬の後には春が訪れます。明るい未来を見据えて、皆様、もう少し頑張りましょう!!
 
2021年4月1日 ヌルスルタン市
駐カザフスタン日本国特命全権大使
笠井達彦

日本国天皇徳仁陛下誕生日に際する笠井達彦駐カザフスタン共和国特命全権大使挨拶(2021年2月23日)

皆様へ

 第126代日本国天皇徳仁陛下は2021年2月23日に61才の誕生日を迎えられました。
 この日は日本の国祭日で、当館では例年この時期に天皇誕生日祝賀レセプションを開催しておりますが、本年は、COVID-19パンデミックに鑑み、当館として、残念ながらその開催を断念いたしました。
 ただ、このような状況にあっても、天皇陛下は皇后陛下と共に、各国との友好親善関係を深めるために日々ご尽力されておりますことを皆様にお伝えいたしたいと思います。
 ご挨拶を終えるにあたり、我が国とカザフスタン共和国、そして全世界の国々が協力して、この未曾有の危機を乗り越え、世界が落ち着きを取り戻すことを希求いたしますとともに、独立30周年という記念すべき年にあたり、カザフスタン共和国の一層の繁栄と成功、国民の皆様のご健勝と幸福、更に、来年の日本・カザフスタン国交樹立30周年にあたり、両国間関係の更なる発展と友好・協力を祈念いたします。

(参考1)2月23日付け茂木外務大臣祝辞;
日本語版;https://www.mofa.go.jp/mofaj/ms/po/page6_000523.html
英語版;https://www.mofa.go.jp/ms/po/page6e_000228.html
 
メールの場合には、info@aq.mofa.go.jpに、郵送等の場合には、Protocol Section, Embassy of Japan in Kazakhstan, Cosmonauts St 62, Nur-Sultan Z05E9E1にお願いいたします。
 
駐カザフスタン共和国・日本国特命全権大使 笠井達彦

笠井大使着任挨拶(2019年2月6日)

 在カザフスタン日本大使館のホームページの読者の皆様へ

 遮蔽物のないカザフスタンのステップを吹く冷風には大変厳しいものがありますが,同時に,冬至から1か月を経て陽光も長くなり,少しですが春の息吹を感じております。
 日頃より大使館の業務・活動に対しご理解とご支援をいただき,ありがとうございます。この度,駐カザフスタン日本国特命全権大使に着任しました笠井達彦と申します。着任に際し皆様にご挨拶申し上げます。
 簡単な自己紹介から始めます。出身は長崎県です。外務省では長年ロシア・CIS関係に従事すると同時に経済移行についての研究を進めてきました(略歴)。直近の前任地はロシア極東のウラジオストクです。同市は,2012年のAPEC首脳会議以来,安倍総理をはじめとする各国首脳の参加を得て東方経済フォーラムが毎年開催されており,世界の耳目を集める地となっております。
 今回,カザフスタンに赴任しましたが,私にとりこれまで何回か接点があります。私が初めてアスタナを訪れたのは1984年で(当時はまだツェリノグラードとの名称),カザフ・ステップでの小麦の栽培方法を調査・研究したのを覚えています。その後も,2005−8年のキルギス在勤中に頻繁にアルマティを訪問しましたし,アスタナにも何回か出張しました。このようなカザフスタンに今回本格的に取り組むこととなり,心を引き締めています。
 これからの日本カザフスタン関係の増進のために私が課題とするところは,邦人の皆様の安全と利益を保護すること,同時に,国交樹立後の約30年の間に順調に発展してきた両国関係の戦略的パートナーシップをギアアップすべく経済・文化・地域・学術・地域間協力・人的交流等のすべての実務関係を着実に前進させることです。このために全力を尽くしていきます。
 個人的には,これまで経済移行についての研究を進めてきたという経験からして,カザフスタンの経済移行の進捗度およびユーラシア経済同盟の将来について見てみたいと思っています。また,現在のカザフスタンにはかつてバイカル湖周辺にいたコンラット,アルバン,メルキット,ケレイトといった民族がいることを見るに,ユーラシア大陸の人々の歴史的・地理的つながりの深さを感じますし,その上に築かれた,古くて若い国の今後の発展を大いなる期待をもって見守っていきたいと思っています。さらに,外交と言っても,基本は「人と人のつきあい」であり、そのような「つきあい」を目指すべくカザフ語を習得したいと思います。
 皆様のご支援,ご協力,ご厚情を期待しつつ,宜しくお願い申し上げます。
 
 
2019年2月6日

駐カザフスタン日本国特命全権大使

笠井達彦